GM7バレルをスワップする際の注意事項
当店カスタムパーツの「マルシンMT用 GM7バレルスワップKit」や「GM5 マルシンGM用 変換バレルリンク」などを使って他社ガバメント系モデルガンにタニオ・コバGM7のバレルをスワップ(移植)する際の注意点などをご紹介します。
● スワップの利点
旧MGC GM5系の場合
すでにMGCが廃業しており、今後パーツの供給は殆ど不可能な状況になっていきます。
更に、材質上及び経年劣化によりバレルの強度は弱くなっており、発火すれば破損の危険があります。
タニオ・コバGM7のバレルはナイロン系樹脂を使用しており強度は非常に強く、パーツの供給体制も素晴らしいので万一の破損の際でも安心できます。
マルシンMT系の場合
マルシンとタニオ・コバのコラボレーション企画というスタンスで登場したマルシンMT
既に発売されていたガバメント・コマンダーをタニオ・コバの樹脂カートが使える!
ってのは良かったのですが、相次ぐ作動不良・発火不良・発砲音が小さい。と少し残念な結果です。
発火不良の最大の原因はマルシン製デトネーターの長さにあります。更に小さい発砲音もこのデトネーターの構造にあります。
又、タニオ・コバの樹脂カートではゴム製のデトネーターヘッドを使用しますので、チャンバー内にゴムカスが蓄積しクリーニングをしないと作動不良となりますが、マルシンのバレルの材質上の特性でこのゴムカスが付着しやすく、水洗いで簡単に除去しにくいのです。
そこで、GM7バレルにスワップする事で上記のような症状を改善できます。
●スワップの際の注意点
MGC GM5系
GM7バレルのロッキングラグを削ります。ブローバックによるスライド後退時にバレルがスライド内で突っかかりスライドをロックしない程度まで削除して下さい。
次にバレル後端を少し削ります。これはGM5のスライド内にあるカートアシストがバレルの後端に当たり、スライドが全閉鎖しない為です。(画像左が切削前 右が切削後)
後端を約0.5mmほど削って下さい。
GM5は製造時期により、様々な仕様がありますので仕様に応じて調整が必要です。
前期(スモールカート)仕様の場合
- エキストラクターの調整:エキストラクター背面を削り動きしろを大きくする。
- 不発が多い場合はファイアリング・ピンの先端を細く削って下さい。
後期(リアルサイズカート)仕様の場合
- インナーシャーシにフィードランプの増設が必要です。
上記の調整以外にも調整が必要な場合も御座います。
上記のカスタムはメーカーなどが推奨するカスタムでは御座いません。あくまでも自己責任においてカスタムして下さい。
又、全くバレルの破損が無くなる訳では御座いません。
あくまでも耐久性が向上するだけですのでご理解下さい。