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タニオコバGM7 メンテナンス編

             モデルガン発火後のメンテナンス

モデルガンは火薬を使う為、発火後そのまま放置すると金属パーツなどに錆や腐食が発生し、確実な作動が出来なくなります。
ですから、発火後メンテナンスが必要です。内容は以下のとおりです。

分解方法
?マガジンを抜き、スライドを後退させスライドストップをサービスホールの位置に合わせ、スライドストップを外します。
?スライドをそのまま前進させると、スライドが外れます。


?スライド前部にあるバレルブッシングを前から見て、反時計方向に回すと、バレルブッシングが外れます。
?バレルを前方に押し出し、リコイルスプリングガイドを突き出させ、リコイルスプリングガイドにある小さな穴に付属の六角レンチなどを差込ます。


?そのまま、リコイルスプリングを外します。
?バレルを前方から取り出します。


洗浄方法 ?バレルの上部にある「イモネジ」を六角レンチで緩め、チャンバー内のデトネーターを取り外します。この時「イモネジ」の紛失に注意して下さい。
?デトネーターとバレルを「水」で洗います。

?バレル内とインサートにオイルを吹きます。この時必ず「シリコンオイル」を使用して下さい。スプレーオイルの中にはプラスティックを侵す物があります。
?布切れなどでバレル内及びインサートの汚れを取ります。
?再度、軽くオイルを吹きつけて下さい。
?リコイルスプリングなどもオイルを吹きつけ汚れを落として下さい。
?フレーム部は軽くオイルを吹きつけ汚れを落として下さい。
?マガジン内もよく錆ますので、細い棒などでマガジンフロアーを押し下げて、横の穴に細い棒を入れマガジンフロアーが上がってこないように引っ掛けます。
それから内部の汚れをオイルで拭き取って下さい。


ここまでで、一応のクリーニングは完成です。
が、一番良いのは完全分解してクリーニングする事ですから何度かに一度は完全分解してクリーニングして下さい。

このように、モデルガンはエアガンとは違い「クリーニング」を必要とします。
非常に手間のかかる作業ですが、やっているうちに「クリーニング」も楽しみの一つになってきますから、チャレンジしてみて下さい。

タニオコバGM7って何?

TANIO・KOBA GM7とは?

コルト・ガバメントのモデルガンです。

(画像はコルトXSE)

現在市販されているモデルガンの中で「最も快調で壊れない」モデルガンです。

殆どのモデルガン(特にオートマチック)は火薬によりブローバックを楽しめるようになっていますが、その実は買って直ぐに遊べる代物ではありません。

自分で調整を行い快調になるモデルもあれば、何をやってもダメなモデルもあります。

モデルガンファンは昔から、この「調整」も楽しみの一つだったのです。

人が動かせないモデルガンを自分だけ動かす!ってのが快感だったりします。

ですが、「モデルガン初めて!」って方にはハードルが高すぎますよね!

TANIO・KOBA GM7は箱から出して直ぐに遊べるモデルガンです。

ですが、ガスガンのようにガスを入れればOK!って訳ではありません。

火薬をセットし、マガジンにカートを込め、発火した後はクリーニングが必要になります。

これは実銃だって当たり前!の事なんです。

ですが、「GM7」を買って「モデルガンって楽しい!」って思った方はご注意を!

他のモデルガンは一癖も二癖もありますから。

「他のモデルも欲しい!」って時は是非ご相談下さい!

ここからは裏話です。飛ばして下さって結構です。

当店は「発火モデルガン専門」を謳ってますが、実は開店当初は「ガスガン・電動ガン」がメインだったんです。(今となっては陰すらありませんが・・・・)

私自身、子供の頃はモデルガンで良く遊んでました!というよりモデルガンしか無かったんですよ。

時代が過ぎ「ガスガン・電動ガン全盛」の時代になり、私も「モデルガンなんか、面倒だし・ちゃんと動かんし・売れる訳ないわな!」ってな感じで、開店当初は普通に考えて「ガスガン・電動ガン」を売る店にしました。

そんなある日、大阪で毎年2回行われる「ショットショージャパン」に出かけ、初めてコバさん(旧MGC開発責任者 現タニオコバ社長)に出会いました。

会場では発売したばかりに「GM7」の試射会が行われ、普通に並んで撃たせて頂きました。

すると、3発撃っただけなんですが「何か違う!」って感じたのです。

その後、GM7を仕入れ遊んでみると!ビックリ!

「俺の知らない間にモデルガンは進化したんや!コレならモデルガンも売れる!」と 思い一気にモデルガン屋路線に突き進んで今に至ります。

しかし、よくよく見てみると進化してたのは「GM7」だけ。

後は下手すると「退化」しています。(実際30年前の設計でその頃の金型を使ってるメーカーなんかボロボロです。)

その後、運よくタニオコバこと小林社長と懇意にさせて頂き「タニオコバ・プロショップ」なんて大きな看板を貸して頂いて今日があります。

「3つ子の魂、百まで」とはよく言ったもので、子供の頃夢中になったモデルガンはやっぱり好きなんですね。弾なんて出なくていい!火薬の音とニオイがサイコー!なんて40にもなって言ってますが、少しでもこの楽しさを分かって欲しい!そう思って日夜努力しています!

タニオコバGM7(ガバメントモデルガン) 特徴とメンテナンス

タニオコバGM-7とは、銃器界の三種の神器の一つ「コルト ガバメント」をモデルアップした発火式モデルガンで、MGキャップ火薬を用いて実銃のような排莢アクションを楽しめるモデルガンです。
BB弾などの発射機能はありません。



(画像はGM7 スペシャルコンバット ガバメント)

タニオコバGM7の最大の特徴は
1・「作動性能」
これまでのモデルガンでは、1マガジン(ガバメントの場合は7発)を最後までトラブルなく撃ちきる為には調整が必要でしたが、タニオコバGM7では買って直ぐに無調整で撃ちきる事が可能です。

2・「耐久性」
1000発撃っても壊れません。(他のモデルガンでは100発程度で壊れるモノがあります。)

3・カートリッジの選択肢が豊富
「使い捨て樹脂カートリッジ」・アルミ製「ハードアルマイトカートリッジ」・アルミ製「ヘキサゴンCPカートリッジ」と3種類のカートリッジを使う事が可能です。
(カートリッジの種類に関しては下記を参考にして下さい。)

BLK方式の種類
GM7をBLK(ブローバック)させる為のメカニズムは2つの方式があります。

1・オープンデトネーター方式
カートリッジは単純な筒型で、構成パーツはカート本体とインナーの2つだけ。
バレル内にセットされたデトネーターにセットされた「デトネーターヘッド」で火薬の圧力を受けて、カートが後退し、スライドを押し下げます。

タニオコバ GM7シリーズでは
「樹脂カートリッジ」「ハードアルマイトカートリッジ」がコノ方式
GM7の標準的BLK方式

 
メリット  
1・火薬のセット及びクリーニングが「楽」でカートが安価である。 
2・比較的、音は大きい。

デメリット 
1・圧力を受けるゴム製デトネーターヘッド(画像の黒い部分)を定期的に交換しなければならない。
2・チャンバー内が汚れやすく、連射すると作動不良を起こす事がある。(4・50発あたりから。)

総評
なんと言ってもカートが安価なのが魅力。樹脂カートなら1発50円(定価)なので、失っても負担が少ない。
火薬のセットが非常に楽。音が大きめなので迫力がある。
しかし、連射するとバレル内が汚れ作動不良を起こす事がある。
室内で、そんなに数は撃たないが手軽に撃ちたい方にはオススメ!


2・CP方式
カートはケース部 弾頭部 インナー Fピンと4つの部品から構成される。
部品点数が多く、ケース部にインナー・火薬をセットした後、Fピンを押し込み、弾頭部をねじ込んでセットする為、火薬のセットが煩雑になるが、連射性に優れ数多く撃つのに適している。
比較的、音は小さい

構造上マズル方向へのガス抜けが良い為、派手なマズルフラッシュを楽しむためにはCP方式にする必要がある。

タニオコバGM7では「アルミ製ヘキサゴンCPカートリッジ」がコノ方式 使用するには専用デトネーターが必要。



メリット
銃本体の汚れが少なく、連射性に優れている。(100発程度)
音が小さく、室内での発火には適している。
デトネーターヘッドは使わないので、交換する必要が無い。
カート内のゴム製Oリングは10数回で交換する必要があるが1つあたり15円と安価である。



デメリット
構成部品が多く火薬のセットが煩雑になる。
専用デトネーターを別に購入する必要がある。


総評
なんと言っても迫力ある発火を行う為には必須の方式。映画・ドラマなどの撮影で使用されるプロップガンは殆どこの方式を使っている。
当店オリジナルの「プロップデトネーター 穴ぁきぃ~(ANARCHY)」を使用すれば、1発のカートにキャップ火薬を2つ使用し、迫力ある発火を楽しめる。





使用しているのは「GM7 1st PCキャリー」デトネーターは「プロップデトネーター 穴ぁきぃ~(ANARCHY)」使用カートは「タニオコバ アルミ製ヘキサゴンCPカーリッジ」



モデルガン発火後のメンテナンス

モデルガンは火薬を使う為、発火後そのまま放置すると金属パーツなどに錆や腐食が発生し、確実な作動が出来なくなります。
ですから、発火後メンテナンスが必要です。内容は以下のとおりです。

分解方法
1・マガジンを抜き、スライドを後退させスライドストップをサービスホールの位置に合わせ、スライドストップを外します。

2・スライドをそのまま前進させると、スライドが外れます。



3・スライド前部にあるバレルブッシングを前から見て、反時計方向に回すと、バレルブッシングが外れます。

4・バレルを前方に押し出し、リコイルスプリングガイドを突き出させ、リコイルスプリングガイドの横にある小さな穴に付属の六角レンチの短い方を差込ます。



5・そのまま、リコイルスプリングを外します。

・バレルを前方から取り出します。


洗浄方法
7・バレルの上部にある「イモネジ」を六角レンチで緩め、チャンバー内のデトネーターを取り外します。この時「イモネジ」の紛失に注意して下さい。

8・デトネーターとバレルを「水」で洗います。
注:デトネーター及びバレルの洗浄は必ず「水」で行って下さい。オイルなどケミカル商品を使うと汚れが粘着質に変化し、作動不良の原因になります。必ず「水」で洗浄後、必要に応じてオイルなどを塗布して下さい。

9・水で洗浄後、バレル内とインサートにオイルを吹きます。この時必ず「シリコンオイル(無溶剤)」を使用して下さい。スプレーオイルの中にはプラスティックを侵す物があります。


10・リコイルスプリングなども水洗い後、水気を取り仕上げにオイルを吹きつけて下さい。

11・フレーム部は綿棒などで汚れを取り、仕上げにオイルを吹きつけて下さい。


12・マガジン内もよく錆ますので、細い棒などでマガジンフロアーを押し下げて、横の穴に細い棒を入れマガジンフロアーが上がってこないように引っ掛けます。

それから内部の汚れをオイルで拭き取って下さい。


ここまでで、一応のクリーニングは完成です。
が、一番良いのは完全分解してクリーニングする事ですから何度かに一度は完全分解してクリーニングして下さい。

このように、モデルガンはエアガンとは違い「クリーニング」を必要とします。

非常に手間のかかる作業ですが、やっているうちに「クリーニング」も楽しみの一つになってきますから、チャレンジしてみて下さい。

プロップデトネーター「穴ぁきぃ~(ANARCHY)」調整方法

大人気!タニオコバGM7で簡単にプロップガンの迫力は味わえる




無調整でも基本的に快調ですが、調子が悪い場合の調整方として説明書にある、「スライドストップを少し削る」

この理由とメカニズムをご紹介いたします。


この「スライドストップを少し削る」なんですが、タニオコバGM7は当初、オープンデトネーター方式で開発されました。

後日”ヘキサゴンCPカート”が発売されるのですが、この
”ヘキサゴンCPカート”当然、”オープンデトネーター方式”のカートとは形状が違います。


左が”オープンデトネーター方式カート” 右が”ヘキサゴンCPカート”

この形状の違いが少し悪さをします。

ここで簡単にフィーディング(給弾)の様子をアニメにしてみました。


つまり、フィーディングされるカートはマガジン内の次弾を利用して正確にフィーディングされています。

ところが、元々オープンデトネーター用で開発されたタニオコバGM7のスライドストップは、形状の違う”ヘキサゴンCPカート”だとマガジン内で若干ですが干渉し、次弾の動きを制限してしま場合があります。






この様に、次弾の上がるタイミングが遅れ、初弾のリム部(お尻)を上げるタイミングが遅れると、正常にフィーディングしない場合があります。


そこで、「どの程度スライドストップを削ればいいのか?」という、ご質問が多く寄せられましたので、調整のポイントをお教えします。


基本的にはカートとスライドストップの位置関係は、上記のようになります。
単純に”カートに当たらないように!」削れればいいのですが、そこまで削るとスライドストップがかからなくなります。

そこで、こんな感じで当りを見ながら削って下さい。


スライドを外し、フレームにスライドストップだけ装着し、マガジンに”ヘキサゴンCPカート”を装填して、マガジンを挿入してください。

カートをマガジンの前方に押しやる様にしながら、スライドストップの”ツメ”の下に押し込み、指をゆっくり放すと、カートの先端がスライドストップのツメに引っかかります。

この引っ掛かりが無くなるようにスライドストップの”ツメ”を削ります。

マガジンスプリングのテンションで、指を離したと同時にカートが上がってくればOKなので、削りすぎに注意しながら削って下さい。


横から見たらこんな感じです。


上記の調整方は不具合理由の一部です。
モデルガンの作動は様々な要因が複雑に絡み合っています。

上記のようにスライドストップを削っても、不具合が解消にない場合があります。

フィーディング不良の原因としては、他にも下記のような要因が考えられます。

① マガジンリップの形状
② バレルの後退不足
③ デトネーターの取付け具合
④ リコイルSPの不良
⑤ スライドの摺動不良
etc

その個体に合わせた調整を行って下さい。

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